ゲイの不動産屋🌈かわうそ君のブログ

不動産屋さんで働くゲイがLGBTのマンション購入についてあれこれ書くブログです。

新築マンションの販売の流れ

こんにちは、かわうそです。

 

前回のモデルールーム来場に続き契約までを書きたいと思いましたが、かわうその体験の前に、新築マンションの販売の流れを、デベロッパー視点にて書きたいと思います。

 

(1)建築確認取得

 宅建業法により、建築確認を取得するまで、広告活動を行うことができません(「マンション建設地」程度の看板設置はOK)

 

(2)資料請求受付開始(HP開設、チラシ開始など)

 建築確認取得後、HPを開設、資料請求の受付を開始します。

 この資料請求の多さを物件の人気のバロメーターとするほか、資料請求者のエリア、年齢、家族構成、年収などのプロフィールや、求める部屋の条件(広さ、間取り、価格)などをリサーチします。

 

(3)マンションギャラリーオープン

 その後マンションギャラリーをオープンし、実際に集客を開始します。来場者に対し、物件の情報を提供する一方で、仮の価格表を提示しながらどの程度の金額でどの部屋を購入して貰えそうかリサーチを重ねます。デベロッパーによっては、この価格リサーチを長期間行う会社もあります。また、お客様には平行して住宅ローンの銀行審査を受けて頂きます。

 

(4)要望書受付開始

 デベロッパーは価格を決定すると、要望書(「私はこの部屋が買いたいです!」という意思表示の書面、ただし要望書を提出しても、契約成立まではキャンセルしてもペナルティはありません)の取得を行います。人気のある部屋には複数の要望が入り、抽選を行うことになります。

 

(5)抽選、申込

 抽選で部屋ごとに1名に絞られた後、もしくは無抽選の場合は要望後そのまま、申込に移行します。この申込も買主による購入の意思表示を受けることが主旨のものです。要望を取得する抽選住戸でなく、先着順販売の住戸の場合、契約前の購入の意思表示はこの申込が最初となります。(こちらも要望書と同じく、キャンセルしてもペナルティはありません。)

 

(6)重要事項説明

 宅建業法により、重要事項説明を契約前に行わなければならないこととなっています。新築マンションの重要事項説明は賃貸と違い、非常に長く眠くなりますが、大切なことを記載していますので、是非ともしっかり聞いてください。

 

(7)契約

 契約書に署名・捺印し、手付金を入金して契約が成立します。契約書への署名・捺印が先の場合は、手付金を入金した時点、手付金を先に入金した場合は、署名・捺印した時点が契約成立となります。以後、契約をキャンセルする場合は、契約書に定められた所定の理由以外、手付金の放棄が必要となってきます。

 

(8)オプション会など

 契約後、引き渡しまでは特に契約者向けのイベントはありません。敢えて言うと、オプション販売会などがある程度です。

 

(9)ローン契約他、諸手続き

 引き渡しの1~2か月前くらいから、各種手続きが始まります。一番大きなものは、住宅ローンの契約。ここで変動・固定、どこの銀行にするか等確定させます。その他、登記や管理、インターネットなどに関する手続きを行います。

 

(10)内覧会

 引き渡し前に実際の部屋を確認し、傷や汚れのチェックを行うのが内覧会です。併せて共用部の設備の使い方のレクチャーがあったり、共用施設の見学ができます。

 

(11)引き渡し

 住宅ローンの実行と引き換えに、鍵の引き渡しを受けるのが引き渡し会です。これにより、正式に部屋の所有者となります。引き渡し後は、各デベロッパー所定のアフターサービスが実施されます。

 

・・・以上が全体の流れになります。販売のタイミングによっては(4)の要望書がない場合もありますし、完成後物件の場合は(9)の内覧会が無い場合もあります。また、それぞれのイベントの間の期間もマチマチです。